
石垣空港で撮影した写真


調理補助のお仕事というと「料理の経験がないとできない」などのイメージを持つ大学生やフリーターも多いと思います。
そこでこの記事では、経験者である私が
などを赤裸々に語っていきます。正直言うときつい面もある調理補助ですが、それ以上にこの仕事をしていて本当に良かったなぁと思うこともしばしば。


調理補助バイトの仕事内容【石垣島】

石垣島のソウルフード「八重山そば」と私
- 営業前:仕込み(野菜カットやダシ、タレの調理など)
- 営業中:盛り付け
- 営業中:まかない調理
- 営業中:調理
- 営業中・営業後:皿洗い・清掃
- 営業後:在庫管理・発注手配
私が働いていた環境は「料理長と私」で回していたので、仕事量・種類が多い職場だと思います。
上記の仕事を主に行っていましたが、基本的にメインで行う調理補助の仕事といえば「仕込み・盛り付け・まかない調理・皿洗い・清掃」が主流。
これらは未経験でも始められる仕事内容になっていて、調理補助の仕事を通して「これから調理系の仕事を極める」ことも可能ですよ。

一日の流れ

一日の大まかな流れ
- 09:30 起床
- 10:30 出勤<ランチの仕込み開始>
- 11:30 ランチタイムスタート<調理・盛り付け・皿洗い>
- 14:00 ランチタイムのラストオーダー終了<皿洗い・清掃>
- 14:30 中休憩
- 16:00 休憩終了<ディナーの仕込み開始>
- 17:30 ディナータイムスタート<調理・盛り付け・まかない調理・皿洗い>
- 30分休憩 落ち着いたタイミングで休憩を取る<夕食>
- 22:30 ディナータイムのラストオーダー終了<皿洗い・清掃>
- 23:30 退勤
- 24:00 帰宅
- 02:00 就寝

調理補助のきついところ【リゾートバイト・リゾバ】

某歌手が来島ライブをした際のケータリング弁当300個を盛り付け中
- 体力的にきつい!サウナ状態の厨房
- やる事多すぎ!同時進行業務が多い
- 慢性的に忙しい!フロアスタッフとの忙しさの差
1.体力的につらい!サウナ状態の厨房
季節関係なく、厨房内がとにかく蒸し暑いです!忙しい時間帯は給水する暇もないので、脱水状態になってクラクラすることも。
クーラーなどはもちろんないので、自分の汗でTシャツが絞れるほど汗をかくのが当たり前の環境でした。

2.やる事多すぎ!同時進行業務が多い
任せられる仕事量にもよりますが、私の場合は「1日に行う業務タスク」が毎日溢れかえっていました。
例えば、仕込み業務はメニューがあればあるだけ増えていくので「1日の仕込み行程をリストアップして貼り付けておかないと回らない」ことが当たり前でした。
厨房での仕事では「脳みそを5分割くらいして同時に考える力」が重要です!そしてこれは、単純業務の何倍も疲れます。笑
3.慢性的に忙しい!フロアスタッフとの忙しさの差
まず最初に伝えたいのは、フロアスタッフの仕事を「忙しくない」と言いたいわけではないんです。
ただし、フロアスタッフは
- 同じ仕事をメンバーみんなで共有しながらこなしていくスタイル
に対して、キッチンの仕事は
- 各メンバーにそれぞれの仕事業務が割り振られているスタイル
であることが挙げられます。
つまり、営業中の忙しさ云々関係なく「毎日やらなければいけない業務のタスク」に追われているのが「調理補助の仕事」であると言えますよ。


調理補助の楽しいところ【リゾートバイト・リゾバ】

石垣島近くの海
- 愛想を振りまく必要ゼロ!
- 個人で完結できる仕事が多い
- 調理経験・スキルが身につく
1.愛想を振りまく必要ゼロ!
多くのコミュニケーションをスタッフ同士ですることもあまりないので、とにかく自分の業務に集中して仕事ができるのは楽でしたね。
「楽しく会話もしながらバイトしたい」という人には苦しい環境かもしれませんが、私は逆にこの環境が快適でしたよ。笑
2.個人で完結できる仕事が多い
厨房での仕事は、チームワークももちろん必要ですが、業務1つ1つは「個人プレイ」な仕事ばかり。つまり、仕事内容に自由度が高い職種でもあります。
私は「こうやるより、こっちの方が効率いいかも?」など、自分の考えをそのまま仕事に活かしながらコントロールできるのが楽しかったです。

3.調理経験・スキルが身につく
正直、「調理経験・スキルが身につく」事を考えて調理補助を選んでいない場合は、ただただシンドイだけだと思います。
私も実際に働いてみて、調理経験を積みたかったからこそやり遂げられる職種であると感じました。
- 任せてもらえるメニューが増えた!
- 1週間前よりも野菜カットが早くなってる!
- 1ヶ月前よりも盛り付けが上手になってる!
など、調理スキル向上を重点に置いていたからこそ、つらい業務の中でも小さなスキルアップを感じられた時はとても嬉しかったですね。

調理補助を上手に行うための3つのコツ

居酒屋「うさぎや」にて、島民の先輩方が歌っている光景
- 厨房環境スタイルを観察・把握
- メモを取って早く業務を覚える
- 出勤前に1日の行程を確認・まとめておく
コツ1.厨房環境スタイルを観察・把握
スタッフが「厨房での立ち振る舞い」をどうしているのかは、働く環境を知る上でとても重要!
厨房の環境には2つのパターンがあります。
- 静かにコツコツと働く「業務集中型スタイル」
- 元気よく声を出し合って働く「体育会系ラーメン屋風スタイル」
つまり「料理長はどちらの働き方が好きなのか」を見分ける必要があり、これを履き違えると第一印象が最悪になる可能性もありますよ。
コツ2.メモを取って早く業務を覚える
調理補助の仕事関係なく、バイトをする上での基本「メモを取る」を徹底しましょう。
1日でも早く仕事を覚えることで「自分の考えを活かせる働き方」がある仕事環境作りにも近づいていくでしょう。
コツ3.出勤前に1日の行程を確認・まとめておく
調理補助の仕事に慣れてくると、任せてもらえる業務がどんどん増えていきます。が、いつの間にか「何から始めたらいいのか・次は何に手をつけるのが最良なのか分からない事態」が起ることも。
仕込み行程の優先順位を間違えたり、内容を把握しきれていないと、お客様を待たせてしまうことにも繋がってしまいますよ。
そうならないためにも「出勤前に1日の行程を確認・まとめるクセ」をつけるようにしましょう。

調理補助バイトの給料事情【リゾートバイト】
- 手取り:10万円
- 出勤日数:週5日
- 出勤時間:1日平均8時間
- 残業時間:月5時間
- 基本給:900円
- 残業手当:時給1,000円
- 深夜手当:なし
高時給で有名なリゾートバイト派遣会社である
グッドマンサービス
を利用してましたが、沖縄のような人気の観光地は時給が低い職種が大半を占めます。

【Q&A】経験者が赤裸々に回答
Q:人間関係はどんな感じでしょうか。
リゾバスタッフと正社員・現地スタッフ間はあまり仲が良い感じではなかったです…「リゾバは遊びに来ている」と思われるのが原因らしいですよ。
Q:気をつけなくてはいけないことはありますか?
料理長との会話・距離感にはかなり気を遣いました。
Q:バイト経験が全くないのですが、できる仕事内容でしょうか。
調理補助こそ、未経験でも歓迎してくれるバイトだと思います!ただし調理の世界で夢がないと継続するのは大変な職種かもしれません。
Q:年齢層とおおよその割合
調理補助は20代が9割でした。料理長などのトップを仕切る人は30代後半〜40代でした。
Q:男女比を教えてください。
男性が7割、女性が3割でした。
Q:OKな髪型と髪色、NGな髪型と髪色を教えてください。
赤青黄色…何でもOKでした!

まとめ
調理補助の仕事は、フロアスタッフと同等なのにも関わらず「きつい業務内容」が多いのも現実です。
ただし、ワーホリなどを目指してリゾバに行く人にとっては「ワーホリでも即戦力になるスキル」こそ調理補助。(経験済み!)
調理スキル向上・ワーホリなどの夢に向けて「絶対的な最初の第一歩」を踏めること間違いなしですよ。
